経営者研修会の開催
本年度の長野県警備業協会経営者研修会を10月4日 ホテル メトロポリタン長野で開催しました。
新たな制度「インボイス制度の運用開始と対応方法」や制度の改正「社会保険適用拡大に関する対応と助成金」に関する講演を二部構成で、国税庁職員と特定社会保険労務士を招聘して行いました。
将来の経営にも関連する講演内容であるため、青年部会員に対しても参加を呼び掛け、若手の経営者・幹部等の部会員も参加しました。
研修会開催にあたって竹花会長は、
「協会としての事業の根幹は、教育事業であり、それは警備業が発展している過程で大変重要な部分を占め、且つ必要不可欠な事業であります。
協会では1年間においていろいろな研修会や講習会、更に、資格所得の考査を含めて教育活動を推進しておりますが、その教育活動を推進するための講師を派遣されている会員各社や 実際に大変ご苦労頂いている講師の皆様方に、会長として御礼を申し上げます。
本日の経営者研修会は、制度新設や改正に関する二部構成の講演であります。皆様には、教育促進事業として、会社や業界の発展に繋げるという意識でご講演を聞いていただければ幸いであります。」と挨拶しました。
第一部 インボイス制度の運用開始と対応方法
講師 国税庁 関東信越国税局 消費税課
軽減税率インボイス制度係 池澤国税実査官
池澤講師は
「令和5年10月1日から消費税インボイス制度が開始されますが、適格請求書(インボイスで)のない請求書では、仕入税額控除が受けられなくなります。
登録番号と税率ごとの消費税額を記したインボイスを仕入れ業者から受け取らないと、支払った消費税額を納税額から差し引けなくなります。
適格請求書発行事業者になるには事前に登録申請が必要で、令和5年3月31日までに手続きを行う必要がありますが、 現在 、税務署の審査を経て登録されるには、e-Taxで3週間、書面では1か月半ほど掛かっています。
来年の制度開始に対応できるよう準備を進めて頂き、疑問点のある場合は、国税庁の特設サイトやインボイス制度電話相談センター等に照会をしてください。」などと講演されました。
第二部 社会保険適用拡大に関する対応
講師 竹内社会保険労務士事務所
竹内 覚 特定社会保険労務士
( 厚生労働省と日本年金機構による「社会保険適用拡大・専門家活用支援事業」から推薦・派遣)
竹内講師は
「本年10月1日から従業員数101名以上の企業は、週の所定労働時間が20時間以上など、4項目の加入対象に該当する非正規雇用者への社会保険加入がスタートしています。また、次の51名以上の企業に適用拡大は2年後、加入対象者の把握、社内通知、従業員とのコミュニケーション、書類・作成・届出など 今から社内準備を進めてください。
そしてキャリアアップ助成金を申請すれば、社会保険料や賃金アップ等の経費の補てんができます。厚労省のHP、事業主支援アドバイザーのサポートや、社労士に相談するなど助成金に関しても、是非、検討してください。」と講演されました。
竹内社労士からは、「助成金関係の話はなかなか聞くことができない内容ため、資料の追加と説明もします」と、今回キャリアアップ助成金についても追加して頂きました。